元ツイートを読んだ時に真っ先に覚えた違和感を、きちんと言葉に起こしてくれるアカデミアの人がいて良かった。
これは確かに偏差値エリート、試験エリートの真実。壮大な一夜漬けだ。当然にこのコスパ・タイパ重視の勉強法では学問の実力は身につかない。だからこそ偏差値エリートは修士では凡庸になり、博士では落ちこぼれ、研究者としては流行りジャンルの追試研究や有名論文への小手先の工夫追加ばかりになる。 https://t.co/PBj3K7bBkE
— 手塚一佳 DFA/博士(芸術) (@tezukakaz) 2023年5月7日
元ツイートを読んだ時、真っ先に「その勉強方法で断片的な知識は得られるし、点数は取れるかもしれないが、試験の形態に合致させた"ハック"が得意になるだけで、実世界に応用できる教養としては身に付かないのでは?」と思った(高校生の頃の自分がそうだったので)。
元ツイートは目を引くため、一般的に言われていることに逆張りした文言を最初に貼り付けてツイート詳細ページに誘導している。
発言主が一橋卒でしかも「弁護士」の泊が付いていれば、それを信じ込んでしまうのもわからなくはない(ボンクラ弁護士は存在するし、近年試験形態が変わってその割合が増えている事実も知らなければ尚更)。
…しかし、この浅いツイートの主が会社役員であるのも事実で、「ビジネス」で人生をある程度成功させるに限るなら、そういう教養に思いを馳せる必要もないのだろうかと悲しくなる部分があるのも事実(まあ中小企業の役員(≠オーナー)はそこまで大層な額を貰ってはないだろうと最近は感づきつつあるし、フリーのセールスライターが何してんのかもよくわからんけど)。