また1つ歳をとり死に近づいた。
20代前半は慢性的な恐怖とストレスと鬱に苛まれるばかりで、そこからの一時的な逃避を繰り返していたら瞬く間に終わってしまった。精神的にも能力的にも、10代の頃のそれに比べほぼ成長の幅がなかったように思う。
核の部分で特異さや孤独を抱えながら表面的な人懐っこさで周りと打ち解けることが出来るのは中学までであり、大人になるにつれ徐々に軋轢が生じる。当時の中学の自分もそれをなんとなく予見している節があったからこそ、歳を取ることへの抵抗が強かった。中学当時、10年後の自分の姿がまるで想像出来なかったのを覚えているが、その想像できなさ加減が今のその場しのぎの生き方と未熟さに帰着している。
深夜徘徊をして感傷に溺れながら、昔から将来の夢なんかなかったことを思い出してしまった。