BGMと集中
自分は基本的に集中して作業する時は何も音楽を聴かない。
音楽を聴きながらだと思考力の上限値が下がるように感じてしまうから。(具体的に言うと、例えば脳の中で自己対話が出来なくなるというか、抽象的思考を言語的思考に変換してうまく処理できなくなったりする)
…しかし、脳のADHD的性質が暴走してるモードで、取り組むべき作業対象にまったく手をつけられない場合は、作業用BGMを用意した方がいいケースもあると思う。
脳に負荷をかける創造的作業ではない、単純作業的な性質が大きい作業の場合は、こちらの方がそこまで精神リソースを消耗せず作業対象に取り組める。
起きている間常に思考力をフル回転させられる人は滅多にいないので、完璧な思考力みたいな理想を追い求めすぎずに、脳の状況に応じて適宜BGMのあり/なしを使い分ける方が結果的に全体最適に近くなる気はする。
イヤーワームと思考の隙間
ある分野で大きな成果を出せる人というのは、何気ない時間にもほぼ一日中、自然とその分野にまつわることを考えてしまう、という人が多いと思う。
例えば、数学者であれば一日中頭の片隅でどこか数学のことを考えているだろうし、アーティストであれば一日中頭の片隅でどこか自分の作品を作っているだろう(自分の場合、例えば中高時代は頭の中で常に音MADのことを考えたり作ったりしていた)。
ここで問題になるのが「イヤーワーム」と呼ばれる現象。イヤーワームとは、特定の音楽をリピートしすぎるあまり、その音楽を流していない時間にも脳内で勝手に無限ループしてしまう現象のことだ。
自分の好きな音楽を意識的に選択して聴いたり、前述のように集中するためのBGMとして用いるのは問題ない。
しかし、"周りからの音をシャットアウトするために" "意味もなく" "同じ音楽を繰り返し" 聞く行為を繰り返していると、「何気ない時間の思考」をイヤーワームが阻害してしまう。
この悪癖は、人生における思考の時間を削ってしまう上に、馬鹿舌ならぬ馬鹿耳のようになってしまうし、デメリットばかり生じてしまう。
イヤホンで何気なく音楽を流していて、「ちょっとくどいな」という感情が生じたことがある人は案外多いと思う。そういった時は、意図しないイヤーワームによる弊害を防ぐためにも、いったん音楽プレーヤーを止めてみるのがいいだろう。
※素人の経験則に基づいた記事なので専門性や科学的証拠は全くないです。言わずもがな。