人生日記

思いつきの文章を綴っている日記帖

勝ち組

勝ち組

だいたい2年弱前くらいにこの記事を読んだのだが、この記事がきっかけかは知らないが、最近またツイッターで「中小企業オーナーが真の勝ち組である」みたいなツイートがバズっているみたい。

 

大体の人はこの記事を読んでこういう→🤬😡🥶😰🥵🤢🤮顔をするし、たとえば激務でなんとか年収1000万に到達させようとして長年働いてきた中年のリーマンは、特に心臓をバクバクさせながら、なんでそれをもっと早く教えなかったんだ、あるいは早く俺に中小企業の社長になる方法を寄越せ、というFOMO感情が起こるのかもしれないけれど、実際に次に何かアクションを起こせと言われても、何も起こせないのだと思う。

なぜならそこに、具体的なマニュアルは一切書かれてないから。

僕はこのブログで繰り返し、「わかりやすく提示されたマニュアルに沿ったり、ネットで特定の誰かを目指す方向に行くのは、不確実な道を模索しなければならないストレスを回避したくてそうなってしまうんだろう、と思う。」みたいなことを言っているけど、これは瀧本哲史という人がよく言ってたセリフ。

瀧本さんも資本家が真の勝ち組であり、労働者側から資本家側に行けという趣旨のことを言ってて、それがこれに通ずる。

(ただこの人を盲信するべきではなく、既にリスクを取って成功した側の人間だから強気のことを言える、というのは前提で見るべきだとは思うけれど)

「わかりやすく提示されたマニュアルに沿う」の具体例を言うと、資格取得、TOEIC、受験、エンジニアロードマップ、ソシャゲ、音ゲー、こういった種類の行動に依存すること。

そしてこれらに依存する人は身の回りを見れば大量にいると思う(僕もそうした人生を歩んできた側面は大いにしてある)

資本家にならないと幸せになれない?

でも資本家になることは人生の目的ではないし、労働者が幸せを味わえないかといったらそうではない、「同じくらいの幸せの瞬間」は労働者にも存在する。

けど、資本家になれば苦痛の瞬間だったり、苦痛になるリスクを減らせる(とはいえ、資本家になっても、ある程度のストレスや緊張から逃げることは出来ない。むしろ「ストレスや緊張からの完全なる回避」を追求しようとすると、精神疾患に陥り、廃人のようになるリスクが高まる、という感覚が個人的にある)

 

とはいえ、それでもやはり「同じくらいの幸せの瞬間」は労働者にも存在するのが事実なので、キャパシティのない人が過剰にそれを追求しすぎなくていいとは思う。

飼い主ととても楽しそうにじゃれ合っている犬に対して、「お前は資産が0円のペットだから、資産を10億円持っている私より不幸だ」と言う老人はいないだろう。

 

そしてたとえ資本家になっても、よい人生を歩んでいるといえるかどうか微妙な人間は多々存在する。

理三に入っても、世間で堂々と言えるか微妙な女性向けキュレーションメディアをバイアウトして中退する、というのがよい人生なのかはわからないし、虚業で資本家から70億を騙し取った挙げ句、人殺しと見なされるよりも、労働者としての幸せを追求した方がいいと思う(でも日本のベンチャー界隈では、キュレーションメディアやアド運用などの虚業、グレーな手法で資本家成りしている起業家(?)が多い)

 

そして幾らお金があっても人間は等しく死ぬ。

なにが安心だろう?分からないね。銀行に貯金し、毎週小切手を受け取り、一生生活することができる。それが安心かい?そうなら、病気に感染したり、車に轢かれたり、橋から飛び降りたりしないってことかい?どうだろう。それが安心っていうものだろうか?金でそれらから守られるってことかい?

 

お金があってもなくても迷走しそうなら、どう生きればいいの?

それは「避けるべきこと」の意識だと思う。世界一の富豪であるウォーレンバフェット自身も「避けるべきこと」を重視している。

とても孤独な、資産1億円ほどの初老の小金持ちよりも、「避けるべきこと」を意識して、基本的なセロトニン分泌を習慣化している、平凡だが信頼できる仲間がいる人の方が幸せだろう、とは思う。

 

避けるべきこととは何か?だが、その1つがたとえば「比較」にある。他人と比較していたらキリがない。

仮に宇宙の何処かに生物がいて、生きている間すべて副作用のないヘロインを吸った状態の生き物がいたとしたら、それと比べて人間はなんて不幸なんだろう、としか思わないだろう(実在するものと仮定の話はまた別だが、「自分が知らないタイプの幸福を味わっている」人を探したらキリがないというのは事実)

 

どうやって若い時間を過ごせばいい?

橘玲の言うところによると、幸福は社会資本と金融資本と人的資本から成り立つが、この3つを同時にするのは無理だということだ。

億単位の金を相続でもしない限り、若い段階で資本家成りするのは無理で、若い頃は無理に資産を増やそうとすると逆に不幸のどん底に落ちる可能性も高いため、若い頃にしか出来ない幸福の達成を追求する。

たとえば恋愛だったり、学生生活だったり、その他諸々…

それらを捨ててお金稼ぎを追求しすぎるのは良くない。

だからといって、将来のことを考えない訳ではなく、ありきたりな表現だけど、バランスをとって良さげなポイントを見つける。

(大衆向け自己啓発ツイートみたいな感じだが引用してみた)

 

(冒頭で挙げた記事を読んだ当時は働き始めた直後だったのだけど、この記事を読んだことに加えて、他の色々な事情が重なった結果、就職先では当初から今までかなりモチベーションが低い状態で仕事をした。このことは数年後くらいに記事にするかもしれない)