人生日記

思いつきの文章を綴っている日記帖

インターネットスラングを使う危険性

淫夢用語のような、他人を馬鹿にした感じのインターネットスラングを使うことの何が危険かというと、「世の中は先人の努力の積み重ねで出来上がっている」という事実に思いを馳せることなく、何かを冷笑する方向に寄ってしまうこと。

その事実から目を背けて育つことは即ち、自分が世の中に何かを還元する力が身につかないまま大人になってしまうことに繋がり、結果的に社会で必要とされなくなり、したがって貧困や孤独に陥る。

単なる金銭的貧困ならまだしも、社会的資本の面でも、文化的資本の面でも貧困に陥る。こうなったら、いよいよ末期だ。

 

そしてインターネットスラングを常用していると、思考が表面的になる。他者を冷笑した感じのネットスラングを使うと、手軽に何か上位の存在に立ったような気分になるのだけど、それに依存していると、本質を見抜けず、長期的視野に立てず、一時的な流行に流されやすいマインドセットに変わっていく。

 

何年か前の話になるが、ツイッターで常日頃から淫夢用語を使い、淫夢クラスタ同士で馴れ合うことに多大な時間を割いていた青年がいて、その青年は精神が未熟なままアラサーとなり社会的に破滅に向かっていき、激しく後悔する、といったようなエピソードが紹介されていた(どこで紹介されていたかは忘れたが)

 

インターネットスラングを使うことで大勢と一体化したような心地よさがあるのはわかる。だから一時的にそういう気分になりたいのもわかる。

気分転換に一瞬見たツイッターで一時的に使ったり、もしくは自分の核となる人格と切り分けられている状態で使う分には、そこまで問題でもないだろう。

 

しかし、「スラングを多用するアニメアイコンオタクで埋まっているTLを、1日あたり2時間とか3時間とか見ている」ような状態は、かなりの危険信号と言ってよいだろう。

 

真剣に何かに取り組むモードですら、そういった精神状態に侵食されているようではマズい。本質的思考を必要する時や、何かに真面目に向き合わなければいけない時ですら、浅い冷笑主義に陥る。自分の人生を蔑ろにすることに繋がる。