人生日記

思いつきの文章を綴っている日記帖

アスペルガーの競争意欲

アスペは競争意欲がとても強くて、「一つの軸で人間の優劣が判断できる」と思ってしまう。

例えば、受験が好きな人間は学歴で人の価値を判断しようとする。芸能人やアーティストになって目立ちたい人間はSNSのフォロワー数で人の価値を判断しようとする。お金が大好きな人間は資産や収入で人の価値を判断しようとする。

 

なんにせよアスペは「競争によるドーパミンの獲得」が目的になりがち。だからコスパ主義の傾向があるし、人の気持ちが考えられない。

 

実際は、一つの軸で人間の優劣はつけることはできない。無数の軸がある。

競争意欲の強いアスペルガーは、自分が普段測っている物差しで人の価値なんて判断できない、序列など付けられない、という事実に直面すると、生き甲斐を引っこ抜かれたような感覚になるから、そこから上手いこと目を逸らそうとする。

 

一番苦しいのは、「定型発達と自分が明らかに違うことを認識せず、人一倍強い成功や幸せを望んでしまうタイプのアスペルガー」だと思う。

定型発達が普段のコミュニケーションで日常的にセロトニンを分泌しているのと異なり、心の底で不満が蓄積しているから、そこで味わえなかった分の幸せを補うかのようにドーパミン的快楽を求めてしまうのだと思う(素人の想像)

 

ただ、歳を取るとそのことがメタ認知出来るようになるし、重めの病気に罹って苦しむ経験を経ると、そうした競争への囚われが弱まり、生きてるだけで幸せなんだと思うようになったりする。