人生日記

思いつきの文章を綴っている日記帖

クリスマスイブに "不適応者の居場所" に行ってきた

クリスマスイブに1人で家に引きこもっているのは哀しいので、半年前から行ってみたい行ってみたいと思って先延ばしにしてきた『不適応者の居場所』に行ってきた。

 

不適応者の居場所というのは、かの有名な「完全自殺マニュアル」を執筆した作家の鶴見済さんが月1で定期的に開催している集まりで、様々なタイプの社会的なレールを外れてしまいがちな人々がゆるく集う。

ふだんは代々木公園で開催されているが、今回は気温などの事情もあってか、後楽園の貸会議室で開かれた。

 

自分のような社会不適合者にとっては、『不適応者の居場所』というネーミングに、なんだか良さみというか落ち着きを感じている。もし社会から外れてしまっても、こうしたセーフティーネットがあるんだな、という安心感みたいなのないですか。

自分は来るのが遅く夕方になってしまった。

おそるおそる会議室に入ってみると、すでに多くの人が団欒していた。

不適応者の居場所という名を冠しているが、部屋には孤立している人はおらず、ほとんど全員の人が誰かしらと話していた。

年齢層は思ったより高めで、3~40代くらいの人が多い感じ。

おそるおそる、後方に座っていた2人組に話しかけたが、すんなり受け入れてくれた。

 

起きるのが遅かったせいで大体30分ほどしか居られなかったのだが、主催の鶴見さんともお話し出来てよかった(鶴見さんは経歴が少しだけ自分と似ているので、一方的に親近感をおぼえている)

鶴見さんの過去の話や、phaさん、寝太郎さんの話や、アニメの話などを軽くした。気さくに話していただいてありがたかった。

 

ところで、最近読んだ本に「世界一孤独な日本のオジサン」という本がある。

男性は女性に比べプライドが高く孤独になりやすいという話や、孤独な人の死亡率など、様々な統計やエピソードについて言及されている。

孤独というと自分には関係ないと思われるかもしれないが、仕事に割く時間が長くなっていった結果、中年になると友達が減っていき、リタイアした後に孤独になるパターンが多いという。妻がいても先立たれるパターンなど特に孤独に陥りやすい。

おそらく自分はこのまま歳を重ねると「孤独なおじさん」になりかねないなと思ってて、わりと危機感を抱いている。仕事で出世してプライドが高いおじさんとかが、特に孤独になりやすい。反面教師にしないといけない…

 

孤独になると他者の意見を聞き入れなくなったり、人格的に歪みに歪んでしまうリスクがある。歳を重ねるほど孤独には気をつけないといけない。

最近の自分は健康に気を遣っている方ではあるのだが、それとは別に孤独の回避も喫緊の課題だな…と思う。

 

またこの記事を書いている途中でタイムリーに流れてきた動画だが、以下動画でも述べられている通り、これから先もっと孤独が大きな課題になる。

自分はそれをビジネスに昇華しようとかいう思いがある訳ではないのだが、以前から「孤独の回避」は大きな社会的課題になるだろうなあとは思っている。

 

これまた別の話になるのだが、何年か前にインターネット上で「お悩み相談」をしていた亀井有希さんという方がいて、その方も、相談にくる人はとにかく "孤独" な人が多い、ということを自身の著作で述べていた。

(自分は過去に24時間ずっと自殺することしか考えていなかった時期があって、この人の存在が救いになった過去がある)

 

そういう意味で、「ローカルなイベントに参加するようなリアルでの紐帯がなく、インターネットに時間を割いてしまいがちな層」が、孤独を回避するための「不適応者の居場所」のようなイベントは、東京のみならず日本各地であっても面白そうだな、需要は確実にあるだろうな、と感じたりする(検索でこの記事にたどり着いた方の中にも、地方在住だが不適応者の居場所に行ってみたい、という人はいるのではないかと思われる)

 

という訳で、今年のクリスマスイブはここに足を運んだこと自体が、とても些細ではあるが思い出になって良かった。

どうしようもなく孤独になった際、また足を運びたいと思います。

(帰り際にiPhoneを見失った際、電話をかけていただいた方ありがとうざいました。結果バッグの中にあり、相変わらず自分はADHDすぎるといった感想)